社会全体の構造が変化する中、大学は、高等教育の中核をなすものとして、自主・自律性を保ちながら、教育・研究・社会貢献等、あらゆる領域で高い質を保持することが求められている。
こうした情勢に対応するため、本学は、第4次長期計画で掲げた「教育の充実」の一環として、それまで個人・グループ、また各教学責任主体で行われてきた教育改善活動を集約して、大学全体の教育の質及び教育力の向上を実現するために、全学的なFD活動の中枢機関として、2001年度に大学教育開発センターを設立した。以来、大学教育開発センターは、FDの義務化等、高等教育をめぐる動向にも対応しつつ、教員個人及び各学部・研究科等と有機的に連携・協働しながら、第4次長期計画で掲げた「教育の充実」及び2010年度からスタートした第5次長期計画で掲げた「教育を重視する大学」の実現に寄与してきた。とりわけ2015年度に、大学教育開発センターは、スチューデント、グローバル、ナレッジの3つの機能別コモンズからなる龍谷大学ラーニングコモンズの開設による学修支援環境の充実と、高等教育をめぐる動向の変化にともなうFDの射程の拡大に対応するため、従来のFD活動に加え、全学的な学修支援を実施する学修支援・教育開発センターに改組した。
2020年度からは、新たに策定された龍谷大学基本構想400のアクションプランのなかで、「教育力向上に資する組織文化の創出と組織的な取り組みの推進」として、学部等ごとの教育力向上に資する将来ビジョンの策定や、学生参画による教学改革を促進する組織文化の醸成、教育力向上に向けた情報共有や評価制度の在り方等について検討することを掲げている。これに関連して、教育改善活動と学修支援からなる全学的なFD活動を積極的に推進し、大学全体の教育の質及び教育力のさらなる向上を目指していくこととなる。
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