Need Help?

Learning Support / Educational Development Center

学修支援・教育開発センター

2025年度 指定研究プロジェクト

■プロジェクトテーマ

学生スタッフの対話力育成を目的とした研修の効果検証

■プロジェクトメンバー

[研究代表者]
小林 珠子(学修支援・教育開発センター)

[共同研究者]
出羽 孝行(文学部)、栢木 紀哉(経営学部)、寺川 史朗(法学部)、扇原 貴志(学修支援・教育開発センター)、山川 剛史(教学企画部)

■目的

 本研究の目的は、各部署において活動する学生スタッフに対して、他者との協働に必要な対話力を育成することである。本研究において対話力を取り上げた理由は2点ある。1点目は、相手の意図や価値観を受け入れたうえで発言内容を理解する力や自身の意見を正しく・わかりやすく相手に伝える力は他者との協働において必要な力だと考えられるからである。2点目は、他者との対話を通して自分とは異なる価値観や考え方に触れることで多角的に物事を考える力の向上に繋がると考えられるからである。また、本研究で開発・実施する研修は、全学部・学科の学生を対象とする。したがって、多様な価値観・興味関心を持つ学生同士が研修を通して対話の機会を持つこととなる。自分とは異なる価値観や考え方を持つ学生と対話することで、より対話力の向上が見込まれる。

 本学では各部署において学生スタッフが活動している。学生スタッフが担う業務内容や、業務に関わる研修など学生スタッフを取り巻く環境は部署ごとに大きく異なるのが現状である。大学は高等教育機関であるため学生を雇用する場合には、その経験がどのような能力の育成に資することができるのかを念頭に置く必要があると考えられる。また「令和4年度大学設置基準等の改正について」(文部科学省,2022)では、指導補助者に対して研修を実施することが義務付けられた。もちろん明文化されていなくとも、学生を雇用する際には何らかの教育効果を期待したうえで業務内容や研究内容を検討し、実施していることが予想される。しかし、各部署における学生スタッフの実態については把握できていないのが現状である。さらに、正課の授業についてはDPなどで到達度や達成度などが検証されているが、学生スタッフとしての経験が対話力の育成に資することができたのか(できるのか)については十分に検証されていない。

 本研究では、学生の学びや教育支援に参画する学生スタッフに対し、学生スタッフとしての経験を通して対話力を育成することを目指す。そして、それを実現するために必要な研修プログラムの開発・実践を行い、研修や活動内容の効果について検証する。

 なお、本研究は各部署で活動する学生スタッフを把握・集約し、再編成することを目的とするものではない。本研究で開発・実施する対話力向上を目的とした研修に参加した学生が、本研修で修得した力を現在従事している各部署での業務や授業に還元してもらうことがねらいである。