2012年04月13日
2012年3月23日、「2011年度指定研究プロジェクト報告会」を開催しました。当日は、教員15名、事務職員6名の計21名が参加しました。
「指定研究プロジェクト」は、本学にとって必要な教育開発研究をおこない、より教育効果の高い教育を実践するための基盤づくりを進めることを目的に、大学教育開発センターが指定する教育開発に関するテーマについて研究を行うプロジェクトで2004年度から事業を推進しています。
(参考1)2012年度の指定研究プロジェクトのテーマ、構成員、内容等
http://www.ryukoku.ac.jp/faculty/fd/biz_content/specified_past/specified_2011.html
(参考2)過去の指定研究プロジェクトの一覧
http://www.ryukoku.ac.jp/faculty/fd/biz_content/specified_past/
■当日の内容
当日は1年間の研究成果が各プロジェクトから発表されるとともに、今後どのように学内に成果を還元していくか、参加者の方と意見交換を行いました。
①WEB履修登録・WEBシラバス・授業アンケート機能を包括した「学修記録(仮称)」の構築(研究代表者:長谷川岳史<大学教育開発センター長>)
本プロジェクトは、学生の学修実態を統括的に把握するため、また、学生自身が学修過程を振り返ることができるようにするために、学生側からみた教育に関するツールを一本化した「学修記録(仮称)」を構築することを目的として、研究を行いました。
本プロジェクトでは、まず第一段階として、現行の教育(特に授業)に関するツールの基点に、WEBシラバスを位置づけることにし、第二段階として、ツールとしての一貫性という観点から、現状、WEB上で可能な授業運営に関係する機能について整理を行い、問題点を抽出しました。
最終的に、WEBシラバスを基点とした「学生による学期末の授業アンケート」と「学生による学期半ばの授業アンケート」のWEB化実施案を作成し、項目案を作成しました。
②学生の学修支援環境に関する研究(研究代表者:村岡倫<学生部長>)
本プロジェクトは、本学の学修支援環境が十分整っているのか、また機能しているのかを明らかにするため、物理的な側面と制度的な側面から検証することを目的として、研究を行いました。
具体的には、学生・教員が本学の学修支援環境を一覧できる「学修支援マップ」を作成し、現状の問題点の検討を行いました。「学修支援マップ」の試行版につきましては、本ページ下部からPDFファイルをダウンロードできますので、是非ご参照下さい。
③大学院におけるFDの実質化に関する研究(研究代表者:クラフチック・マリウシュ<経済学研究科教務主任>)
本プロジェクトは、本学における大学院FD活動の普及および情報発信力の強化等、実質化にむけた提言を行うことを目的として、研究を行いました。
検討過程において、総合私立大学である本学の構成員層や研究分野が多様化する中、全学的な大学院生の意識やニーズに関する総合的な情報収集を行った上で、実状に即した大学院FD事業を推進することが必要であるとの一定の結論に至り、2012年1月16日から2月10日までを実施期間として、修士課程、博士課程に在籍する大学院生を対象として、大学院FDアンケートを実施しました。