学修者本位の教育実現に向けた学生参画に対する学生の意識調査と意欲向上を狙いとしたプログラムの試行
[研究代表者] [共同研究者] |
2025年度指定研究プロジェクトでは、他者との協働において必要となる対話力の向上を目的としたプログラムの効果検証を行った。その成果として、本学における学生スタッフの活動を中心とした学生参画の現状を把握しその結果を全学に共有すること、希望する学生スタッフを対象としたスキルアッププログラムを開催することができた。スキルアッププログラム参加者の満足度は、全3回の平均が90点と高い満足度となった。一方で、本学において実施されている学生スタッフをはじめとする学生参画の取り組みに対する学内の認知度や関心度が低いこと、学生スタッフとして活動している学生であっても、自身が従事する活動以外の学生参画に関わる取り組みを知らないことが明らかとなった。学生参画は、学修者本位の教育を実現させることを目的とした取り組みである。この実現のためには、学生スタッフだけではなく、全学生の学生参画に対する意欲・関心を向上させる必要があると考えられる。なぜなら、学生参画は、教育系アシスタントや授業観察学生、アドミッションサポーターなど学生スタッフとして活動する学生だけではなく、学期末授業アンケートなど全学生を対象にしたものも存在するからだ。したがって、2026年度は当初の予定(2025年度指定研究プロジェクトの研究成果を踏まえたスキルアッププログラム受講学生の追跡調査)を変更し、2025年度の研究で明らかとなった問題を解決するための新たなプロジェクトを立ち上げることとした。本学においてどのような学生参画がなされているのか、なぜそのような取り組みがなされているのかを知ることで、学生の学生参画に対する意欲・関心が向上すると考えられる。また、学生同士の交流を通して、相手が従事している学生参画に関わる活動(学生スタッフの活動)に関心を抱くことが予想される。学生全体の学生参画への意欲・関心が高まることにより、学生スタッフ活動だけではなく、学期末授業アンケートなど全学生を対象にした学生参画に関わる取り組みに参加する学生が増加すると考えられる。その結果、より多様な学生が学生参画に携わるようになり、他者との協働に必要な対話力の必要性が高まるのではないかと考えられる。以上のことを踏まえると、他者との協働に必要な対話力向上に関するプログラムの模索・効果検証については、学生参画に対する学生の意欲・関心を向上させた後、実施する方が効果的であると考えられる。
2026年度新たに立ち上げるプロジェクトではまず、本学の学生参画に対する学生の意識調査を実施する。これは、学生の学生参画に対する意識の低さを確認することを目的としている。この調査結果を踏まえ、学生同士の交流を通して学生参画に対する意識を向上させることを目的としたプログラムを実施する。これは、2025年度に実施したスキルアッププログラム参加学生の感想として「自分とは異なる学生スタッフの活動に従事する学生との交流ができて良かった」という声が寄せられたことを参考にしている。また、2025年11月に京都橘大学で開催されたサポーターフォーラムに参加した学生スタッフからも同様の声が寄せられている。学生同士の交流を通し、学内でどのような学生参画が存在するのかを知り、その活動に関わる学生の声を聞くことで、学生全体の学生参画に対する意欲・関心の向上に繋がると考えられる。