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開催日 | 話題提供者 | 話題 | |
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第11回 | 2004.2.24 | マイケル ファーマノフスキー (国際文化学部) |
国際文化学部に於ける英語カリキュラム |
第10回 | 2004.1.29 | 中西 重康 (理工学部) | 英国における大学教育の実態とわれわれに与える示唆 |
第9回 | 2004.1.28 | 牛尾 洋也 (法学部) | 学部教育で到達すべき論理的思考力とそのトレーニング-法学部1年生基礎演習での試みを題材に- |
第8回 | 2003.12.12 | 中沖 隆彦 (理工学部) | 物質化学科における第三者評価に対する取り組みと実地審査-日本技術者教育認定機構(JABEE)審査を受けて- |
第7回 | 2003.12.8 | 杉村 昌昭 (経営学部) | 龍谷大学で15年間学生と接してきて、最近思うこと |
第6回 | 2003.11.27 | 白石 克孝
(法学部) 東澤 雄二 (メディア教育課) |
共通情報基礎 |
第5回 | 2003.11.13 | 足立 明久
(文学部)
友久 久雄 (文学部) 森田 喜治 (文学部) |
心理学の研究方法および臨床心理実習に関する教材作成 |
第4回 | 2003.9.25 | 阪口 春彦 (短期大学部) | 実習事前指導の体系的な実施-ボランティア活動の活用を中心とした取組- |
第3回 | 2003.7.6 | 角岡 賢一
(経営学部) |
深草学舎必修英語カリキュラムの検証 |
第2回 | 2003.7.4 | 舟橋 和夫 (社会学部) | 学生参画型授業:基礎ゼミ運営をてがかりに |
第1回 | 2003.6.6 | 上杉 孝實 (大学教育開発センター長) | 学校教育と成人教育の間-大学における教育の問題- |
2003-第11回「国際文化学部に於ける英語カリキュラム」
マイケル ファーマノフスキー (国際文化学部)
瀬田学舎 3号館 326演習室ー
2月24日(火)14:30~
国際文化学部の英語プログラムがスタートして八年になります。この間、学生の興味やニーズに応えて、どのように英語教育方法が展開、改善されてきたのでしょうか。今回のサロンでは、英語カリキュラムの得意な点、弱点をふくめ、プロフェッショナル英語コース、英語でのゼミクラス、コンテントクラス、CALL等、国際文化学部のプログラムがどのように改善されてきたのかを話題として取り上げたい。
2003-第10回「英国における大学教育の実態とわれわれに与える示唆」
中西 重康(理工学部)
深草学舎紫英館1階 大学教育開発センター
1月29日(木)15:00~
英国はわが国以上に教育熱心で、教育問題は国政選挙でつねに大きな争点になっている。とくに、ブレア政権は教育により人々の能力(skill)を高めることが社会を安定化し、国の発展を導くと考えている。大学の学部教育はDepartment for Education and Skillsの管轄下にあり、教育費の8割程度を国が負担しているが、教育によってskillを与えるとする立場はここでも貫徹していて、授業は「専門教育」のみなされ、「一般教育」はない。大学の評価は教育、研究については公的機関が行うが、さらにTimes紙などのマスコミがその結果と合格者のA-Level(全国統一試験)の平均値など各種の公表資料に基づいて全大学を数値評価する。教育と並びドロップアウト率が重視されるので、どの大学も入学者全員の卒業を目指す。有力校では数%を超すことはない。そのため授業だけでなく、大学生活全般にわたって手厚く面倒を見る運営がなされている。授業の重み(単位)は学生の勉学に費やす時間で評価され、成績は 全国統一の絶対評価でなされ、卒業時に100点満点で総合成績を表示する。また、大学入試がA-Levelに基づき全国統一組織のもとで行われるので「偏差値」輪切りとなり学生の学力は揃っている。その他にも興味深くかつわれわれに示唆を与える特色に満ちた英国の大学教育の実態を理解することは、今後の教育改革を構想するに当たって有益と考え、話題提供したい。
2003-第9回「学部教育で到達すべき論理的思考力とそのトレーニング-法学部1年生基礎演習での試みを題材に-」
牛尾 洋也(法学部教授)
深草学舎紫英館1階 大学教育開発センター
1月28日(水)10:45~12:15
1年生にレポートを書かせると(2年生以上の学生でも珍しくはないが)、「~は悲惨だと思う」、「~であってはならないと願う」などの検証不可能な主観的感想で締めくくられているレポートに直面することが多いのではないだろうか。一定の命題(テーゼ) について考えられる様々な理由付け、疑問、反論などを、一定の視点・視角で論点ごとに整理して突き合わせながら分析検討し、当該命題についての一定の結論を導き出す......こうした思考力は、学部教育4年間の学習の基礎となると思われるが、意外に高校卒業したての学生の多くにとっては馴染みがないようである。今回のFDサロンでは、法学部1年生配当の基礎演習での実践例を紹介しながら、学部教育4年間の基礎として求められる思考力とは何かについて考える材料を提供したい。
2003-第8回「物質化学科における第三者評価に対する取り組みと実地審査-日本技術者教育認定機構(JABEE)審査を受けて-」
中沖 隆彦(理工学部教授)
瀬田学舎 1号館 619会議室
12月12日(金) 17:00~
近年、産業の国際化に伴い日本の技術者が海外で仕事をする機会が多くなってきた。その結果、日本の技術者が受けた教育と海外の技術者が受けた教育とが、同じ 基準で比較されることになり、日本の大学教育の真価が問われている。大学での技 術者教育のカリキュラムを評価する機構としてアメリカとヨーロッパをそれぞれ中心に して存在するが、日本では1999年にようやく日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education:JABEE)が組織された。この評価は完全な第三者によって教育カリキュラムを評価するものであり2004年度から始まる大学全体を対象とした第三者評価とも共通するところがある。今回は物質化学科でJABEEに対して2年間に行った教育改善の取り組みと第三者による実際の実地審査について報告し、今後の大学評価に対する参考となることを期待する。
2003-第7回 「龍谷大学で15年間学生と接してきて、最近思うこと」
杉村 昌昭(経営学部)
深草学舎 紫英館1階 大学教育開発センター
12月8日(月)17:00~
龍谷大学に赴任してきてから、はやくも15年ほどになる。この間、フランス語や比 較文化論、欧米の文化論など「共通科目」と称されるものを担当してきたが、学生の能力や反応の変化にうまく対応するにはどうしたらいいか、あれこれ試行錯誤してきた。そうした私の教室における経験を率直にお話してみなさんのご参考に供したい。
※参考文献
『グローバル化のなかの大学-根源からの問い』
「情報労働」の場としての大学の知的生産を問う/杉村 昌昭 49頁-56頁
2003-第6回 共通情報基礎
白石 克孝(法学部)、東澤 雄二(メディア教育課課長)
深草学舎 紫英館1階 大学教育開発センター
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11月27日(木) 17:00~
現在、深草学舎では新入生全員を対象として「共通情報基礎」という講習を行っている。そこでは、インターネットを利用する上でのマナーや注意点をはじめ、学生として最低限必要と思われるコンピュータの技能を学ぶため、共通のテキストを用いて、統一した内容で行ってきた。サロンでは、「共通情報基礎」をはじめた経緯と現状を紹介し、今後のあり方を議論する場となれば良いと考えている。
2003-第5回 「心理学の研究方法および臨床心理実習に関する教材作成」
足立 明久(文学部)、友久 久雄(文学部)、森田 喜治(文学部)
深草学舎 紫英館1階 大学教育開発センター
11月13日(木) 17:00~
心理学を専門に学ぶ学生数の増加に伴い、卒業論文や修士論文等の統一的かつ専門的な指導の必要性が増大し、また今年度より大学院に「臨床心理士」の資格を習得するための科目が設置されました。これに伴い学内外における心理相談室やプレイルーム等での臨床心理実習において学生は実際にクライエント(患者)や、子どもたちにかかわることが必要になってきました。そのため、臨床心理に関する新たな研究方法や、高度な指導・訓練が必要になりそのための事前学習が行なわれなければなりません。そこで、今回はその実習の手順などに対する詳細な手引書および映像による具体的な事例の供覧、その解読書の自主的な作品について報告します。尚、映 像による具体的な事例はクライエントの守秘義務などの関係より、市販教材はほとんどありません。
2003-第4回 「実習事前指導の体系的な実施-ボランティア活動の活用を中心とした取組-」
阪口 春彦(短期大学部)
深草学舎 東第2会議室
9月25日(木)17:00~
文部科学省は2003年度より、国公私立大学・短期大学の教育改善に資する種々の取組を募り、そのうち、特色ある優れたものを選定し、広く社会に情報提供するなど、今後の高等教育の改善に活用するために、「特色ある大学教育支援プログラム」を実施しました。この度このプログラムに選定された本学短期大学部社会福祉科の 実習事前指導に関する取組について、さらにはこのプログラムへの申請作業などについてもお話し、意見交換できればと思っています。
2003-第3回 「深草学舎必修英語カリキュラムの検証」
角岡 賢一(経営学部)、李 洙任(経営学部)、嶋林 昭治(経営学部)
深草学舎 紫英館2階 東第2会議室
7月6日(火)17:00~
1999年にパイロット授業として取り組みの始まった、深草学舎必修英語カリキュラムのこれまでの経過を検証する。到達度別クラス編成、主教材と自主教材の併用、客観テストによるプログラム評価、統一教科書の採用、というのがカリキュラム改革の主眼であったが、今年度で5年目を迎えこれらの改革がどのように成果を上げてきたのか、振り返ってみたい。
2003-第2回 「学生参画型授業:基礎ゼミ運営をてがかりに」
舟橋 和夫(社会学部)
深草学舎 紫英館1階 大学教育開発センター
7月4日(金)15:00~
学生が授業に積極的に参画して、学生自らが授業を自主的に運営していく試みをいくつか続けている。そのような試みの一つを紹介したい。学生参画型の授業を運営するには、それなりの心構え、仕掛けやルールが必要であると思う。それら一連のプロセスを紹介して、教師と学生の相互の変化・変容を述べたい。共に変わらなければ、授業は変わらない。その事例報告である。
2003-第1回 「学校教育と成人教育の間-大学における教育の問題-」
上杉 孝實(大学教育開発センター長・文学部)
深草学舎 紫英館1階 大学教育開発センター
6月6日(金)17:00~
学校教育にあっては、さまざまな教育の工夫がなされてきた。また、成人教育でも、self-directed learningをめざして、ワークショップなどを重視してきた。それに対して、教育学でも大学教育を取り上げるようになったのは比較的最近であり、多くの課題が残されている。学習者の把握、テキストの活用、発問、評価、学習の展開などで、大学教育における学校教育・成人教育との連続性や非連続性について考えてみたい。