第9回FD報告会の開催報告

 2010年度第9回FD報告会は、2010年12月15日(水)に開催された「2010年度第1回社会学部FD報告会」を全学に公開する形で実施されました。当日は、教職員48名が参加しました。
開催テーマは、2009年度に引き続き「初年次教育の展開について」を取り上げ、各学科等からの報告を行いました。社会学部では社会や入学生のあり方の変化に対応し、大学教育の導入である初年次教育の充実に取り組んできています。まず、2008年度から各学科において(開始年度は学科によって違います)、新入生用の少人数教育クラス(初年次ゼミ、初年次実習ゼミ等)や講義において活用するために、ガイドブックや初年次教育用教材を作成してきました。今回の報告会では、これらの教材を用いた授業展開のあり方を報告し、さらに社会学部学会で作成している当学部教育に必要な基本文献の紹介等を内容とする「社会学部学会ブックレット」について報告しました。これら教育や教材の情報共有を図ることで本学部の初年次教育をより充実させていくことが目的でした。


山邊朗子社会学部教務主任のコメント

 今回の報告会では、昨年度の作成教材の紹介をより進め、主に作成した教材を使った授業展開について報告し合いました。社会学部では、各学科等の特性を生かしながら、ゼミや実習、講義等を中心に初年次教育を展開していますが、その授業の実際について臨場感あふれる報告が相次ぎました。各学科、教員が初年次における教育展開の重要性を改めて認識できるよい機会となったと考えています。昨年度は、よい報告がありながら参加者が少ないというご指摘をいただき、今年度は教員が参加しやすい時間設定をしました。その結果、多数の教員に参加していただきました。学部全体での初年次教育の展開についての理解を共有でき、課題も明確になってきました。
今後は、体系的な学部教学全体についてFD活動を進め、初年次教育もその体系の中に位置づけて展開していく必要があると認識しています。