TOP > 事業内容 > 交流研修・教育活動研究開発機能プロジェクト > FD報告会の開催 > 第7回FD報告会の開催報告
2010年度第7回FD報告会では、11月24日に開催された「第1回法学部FD報告会」を全学に公開し、実施しました。当日は教員15名、事務職員2名の計17名が参加しました。
法学部の2008年度カリキュラム改革で導入された「ブリッジセミナー法律学」と「アドヴァンスト司法セミナー」について、それぞれ科目担当者から報告されました。
これら2科目の目的は、以下のとおりです。
「ブリッジセミナー法律学」については、鈴木眞澄教授・河村尚志准教授から、「アドヴァンスト司法セミナー」については、牛尾洋也教授・元山健教授から、これらの科目を担当しての経験談を交え、報告がなされました。
これらの科目が、正式に開講されたのは前者が2008年度、後者が2009年度からとまだ歴史が浅く、現時点において、運営方法やそのノウハウが、未担当の教員の間で共有されているとは言えない状況にあります。このこともあり、参加者からは活発な質問、報告者からは科目担当経験に基づいた見解が述べられました。また、今後に向けた改善点などについても活発に議論が行われました。
今回の報告会で、運営方法やそのノウハウが、広く共有されることとなり、今後、これら2科目はもちろん、それ以外の科目においても、さらなる授業改善を図っていくための有意義な報告会になったと思われます。
今回のFD報告会は、2008年度以来、学部専攻科目の教育において取り組んできた、ゼミへの橋渡しを担う「ブリッジセミナー」(3セメ)と、新たな学部内の司法コースのためにおかれた「アドヴァンスト司法セミナー」(4,5,6セメ)について、この1年間に担当された先生からご報告を頂いてすすめました。
双方共に、小・中規模の実験講義、つまりFD科目と考えています。「ブリッジセミナー」は、専攻科目の教員が、自分の専門を離れ、学生に対して「読み・書き・話す」ことを意識して取り組んでおり、他方、「アドヴァンスト司法セミナー」は、自分の専門を活かし、その中で、学生を活気づけ、積極的な意識を持ってもらうように務め、双方向の講義を行うよう、工夫しています。
学生は自分の能力アップのために選抜されて集まり、予習中心のなかで、ハイレベルの講義を進めています。こうしたコンセプトは、次第に共有されつつあり、同時に、通常の講義やゼミとは異なる新たな取り組みをすることで、教員自身に、相違と工夫が求められるという、FD科目としての位置づけも明確になってきました。
今回のFD報告会での議論を踏まえ、一層、教育の充実を進めてゆきたいと考えています。