第5回FD報告会の開催報告

2010年度第5回FD報告会では、10月27日(水)に開催された、2010年度経営学部第1回「FD報告会」を全学に公開し、実施しました。当日は、教員19名(報告者4名を含む)、事務職員6名の計25名が参加しました。

西川清之経営学部教務主任のコメント

 今回のFD報告会は「プログラム科目実施報告会」というテーマで、開催されました。
経営学部では、グローバル化する世界経済と変化の激しい時代に活躍できる人材の育成を重点目標として掲げています。そこで、こうした人材を育成するために、2008年度のカリキュラム改革の際に基礎教育と理論教育を繋ぐ実習科目として4科目の「プログラム科目」を開設しました。今回の報告会では、今年度のプログラム科目の実施状況等について、各担当教員から報告していただき、同科目に関する情報共有を図ることを目的としました。
最初に、担当の夏目啓二教授から、大連外国語大学との共同教育プログラム「現代中国のビジネス」について、次いで、担当の重本直利教授から、東京農業大学網走校との共同教育プログラム「地域と企業」について、さらに、担当の由井浩教授から、「ものづくりの現場」について、最後に秋庭太准教授から、「起業論A・B」について、それぞれ詳しい実施報告ならびに次年度に向けての課題等についての報告がありました。
次いで上記報告に基づく質問会がもたれ、短い時間ではありましたが、活発な意見交換が行われました。


アドバイザリーボード・伊勢戸康教学企画部次長のコメント

 各プログラム科目の実施報告とともに、実施過程で見えてきた問題点や課題等が具体的に報告される中で、外国、企業、地域といった普段の教室とは違った「現場」で戸惑う学生の姿や、苦労した中にも達成感を感じる学生の姿が目に浮かんできました。同科目は、学生が以後の学修における自身の課題や目標などについて考える、良い機会でもあると感じました。
本プログラム科目は、学生が学ぶ過程において、異なる背景、視点、価値観を持った人々と関わっていくことから、「コミュニケーション力」や「他者と協働する力」等を育成する場にもなっていると思います。このような場(機会)が激減したと言われる学生が多い中、このような学生参加型・体験型の科目は、現在に求められる授業形態のひとつだと思います。ただ、科目を準備する段階から担当教員の負担は少なくないことから、そのあたりを今後どのように進めていくのか、支援のあり方も含めて検討していく必要があると感じました。